お待たせいたしました。
面白い小説やエッセイを厳選し、1冊にまとめた電子フリーペーパー『Sohzine』2011年秋号を発行します!
読切小説は2編。
三度目の登場となる樹都氏の不思議で微笑ましい「雪だるまの話」。恋人と口論をこじらせて音信不通になり不機嫌な香苗が勢いよく冷蔵庫を開けると雪だるまがいた。彼女の愚痴を、しゃりしゃりと頷きながら聞く雪だるま。いったい何をしに来たのだろう?
おなじみ、浅川こうすけ氏の不条理なホラー「ファスナーのむこうがわ」。かろうじて目と口だけあけて、顔に包帯を巻いた男。男の体からしみ出る粘液に触れた箇所に出来たファスナーからは、じくじくと膿が漏れる。病院に向かう信吾だったが……。
連載エッセイ、阿川大樹氏の「作家の日常」。庶民的な値段でビールを片手にヤキトリだの串揚げだのを楽しめる店が密集した野毛を語ります。野毛の引力にはうなずくことしかり。ヤマサキセイヤ氏の「写真と本文」では、岩手県八幡平市で開催された全日本選手権大会ロードレースをレポート。一団となった選手たちが通り過ぎると、一陣の風がふうーと巻き起こる気持ちよさは、何度でも体験したくなるという。
そして、宇佐美ダイ氏の連載小説「LeLeLa」。人を喰い、化物となった津山に対するには、LeLeLaをパワーアップする必要がある。それには『愛』が必要だと語る恵。そこに不思議な「水のLeLeLa」を操る吸血鬼が現れた! 銀の剣を持つ男、岩城が決戦に挑む。
読切エッセイでは、久々の登場、井上真花氏が薬局で働いていた頃のエピソード三編を集録した「薬局日記」をお送りします。たかが薬局とあなどるなかれ。そこには、とびっきりのドラマがあったのでした。特に最後の「包帯をください」は強烈です。
夫の実家で同居するようになるまでの顛末を記した北岡万季氏の「びば! 同居」。両親の涙に送り出され、待ち受けていた姑の攻撃を必死にかわす著者。長男の嫁が経験するひとこま。
【読切小説】
・樹都「雪だるまの話」
・浅川こうすけ「ファスナーのむこうがわ」
【連載エッセイ】
・阿川大樹「作家の日常 第四回」
・ヤマサキセイヤ「写真と本文 第三回」
【連載小説】
・宇佐美ダイ「LeLeLa 第四話」
【読切エッセイ】
・井上真花「薬局日記」
・北岡万季「びば! 同居」
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